過去に一度、都内で新規就農したことのある我が夫。
当時は新規就農するために、貯金もしてあれこれ準備もして家族まで巻き込んで、できることは全部やっていたつもりでしたが、今考えるとまだまだ考えが甘く、
「あの時はこうすれば良かった…」
と思うことがたくさんあります。
本日は、夫がなぜ新規就農に失敗したか、今だからわかる原因を3つ、挙げていきます。
都内で新規就農に失敗した3つの理由
30歳を過ぎて脱サラ、都内で新規就農を目指しながら失敗に終わった夫の、今だから言える新規就農に失敗した大きな要因は、大まかに分けて3つです。
失敗① 多くの作物に手を出し過ぎた
一番大きな原因は、まずこれだと思っています。
いざ自分の畑で作物を作る!となった時、夫はリスク分散の意味も込めて、多くの品種に手を出しました。
大根、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、じゃがいも、甘長唐辛子、ナス、枝豆、とうもろこし、里芋、さつまいも等、季節の野菜と言われるものは、ほとんど同時に育てていました。
(夏野菜の代表、キュウリ・ピーマンは避けました)
が、今思うと、これがいけなかった。
多くの野菜に手を出すことは、当たり前ですが時間が削られます。
夫は基本一人で農作業を行っていたので、多種の野菜を育てる時間がなくなっていくし、体力的にもきつくなってきます。
新規就農者=農業初心者
であることには変わりないのに、新人社員がいきなりベテラン社員と同じ量・質の仕事をこなすようなものでした。
もう少し、育てるのに楽な野菜に絞って手をつければ良かったなと後悔している夫です。
失敗② 研修期間を早めに切り上げた
新規就農を希望している人は、農業法人なり現役農家さんで研修期間を経てから独立する形で新規就農をするのが基本ですが、夫はこの研修を1年ほどで終わらせ、すぐに新規就農をしました。
これも、今思えば良くなかった。
ただの言い訳なんですが、当時は私が切迫早産気味で働けず、長男もまだ1歳やそこらだったため、夫なりに早く独立して稼がなければ…と焦っていたのです。
研修期間中は給料が出ていたとはいえ、家族全員を養えるほどの額とは程遠く、少しでも多く自分の手で稼がなければいけないと当時の夫は思い込んでいたため、農業研修を早々に終わらせてしまったのです。
しかし、少なくとも2~3年は研修期間を持ち、自分の育てる野菜・売り方・売り先まで見極めてから、独立するべきでした。
失敗③ 副業(アルバイト)をしなかった
無事に(全然無事じゃなかったけど)新規就農をしてから、夫はアルバイトをしませんでした。
失敗①でも挙げたように、多くの野菜に手を出し過ぎていて日中にバイトをする時間がなかったのと、私が切迫早産で全く動けなかったために夫が長男の面倒を見なければいけなかったという最悪の条件が重なり、アルバイトをする時間が全くなかったのです。
★参考までに…。新規就農するにはタイミングも大事!

はじめからよっっっっぽど上手にできない限り、新規就農者の純粋な収入なんて超微々たるもので、酷い時なんて、おそらく普通の大学生のバイト代より少なかったのではないでしょうか。(むしろそんな時の方が多かった。泣)
つまり、生活するためにも、新規就農者は副業(アルバイト)が絶対必須事項なのです。
よくよく思い返せば、夫の周りの新規就農者仲間たちも、ほとんど夜だけのバイトなりなんなり、皆さん副業をしていました。
副業をしないと、生活が成り立たないからです。
悪条件が重なって副業ができなかった私たち夫婦の生活が成り立たなくなるのは、もはや必然の出来事でした。
後悔しかない夫
まとめ
都内で新規就農しようとして失敗した、夫の3つの失敗談でした。
- 失敗① 多くの作物に手を出し過ぎた
- 失敗② 研修期間を早めに切り上げた
- 失敗③ 副業(アルバイト)をしなかった
大きく分けて、これら3つの事柄が、都内での新規就農の失敗に繋がったのだと思います。
これから新規就農したい!と考えている方は、夫が経験した失敗談も頭の隅っこに入れながら、是非後悔のない農業をしてくださいね。
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