新規就農を希望しているのなら、まずは現役農家さんで研修という名前の実務経験を行います。
おそらく、都内でも候補の農家さんが複数存在するかと思いますが、では、
研修先の農家さんを選ばせて貰う時、どのような基準で選んだ方が良いのでしょうか?
私たちの経験から、いくつかポイントをお伝えしていきます。
研修先の農家さんを選ぶ時の見極めポイント
まず、
自分が目指す農業をしているか、そのスタイルを体現している農家さんを研修先に選ぶことは大前提
として、それ以外の見極めポイントは、大きく分けて3つあります。
1. 新規就農者を具体的に応援してくれる
言い方はやらしいかもしれませんが、
新規就農者を研修中からどのような形で応援してくれるか、具体的なイメージで掴める農家さんだとベスト
です。
例えば、研修後、研修先だった農家さんが農機具等を貸してくれることを確約してくれることや、研修後も相談役を申し出てくれるなど、です。
特に道具を借りられるのは、大型のトラクター等を最初から準備できる新規就農者はほんの一握りでしょうから、本当に、心底、助かります。
逆を言えば、研修が終わったら
「ハイ、これで関係はお終いね」
となりそうなドライな農家さんは、避けた方が良いです。
研修先で期間一杯までただ働かせられるよりかは、あくまで「研修」なので、将来自分のためになるよう、研修先もしっかりと見極めて選ぶことが大事になってきます。
また、
ある程度、研修生の自由を認めてくれる農家さん
だと一層有難いですね。
夫の研修先だった農家さんは、畑の端っこで自由に野菜を育てて良いと仰ってくれて、そこで1年間、夫は自分の作ってみたい野菜を育てていました。
研修後に初めて、大きな畑で一人で野菜を育てるようならずに済んだので、非常に良い練習になったと言っています。
2. なるべく、自宅や自分の畑から近い場所の農家さん
これは単純に、
移動時間の問題
と、上記の1の理由に繋がります。
農家は基本朝が早く、自宅から遠いとその分移動時間がかかるため、なるべくなら自宅から近い場所の方が楽です。
早朝4~5時の収穫が普通だったりするので、とにかく近いと便利ですね。
夫の研修先農家さんは自宅から車で50分ほどの所でしたが、それでもやはりきつかったそうです(体力的に)。
また、独立後に農機具を貸して頂く際にも、車で1時間の距離を大型トラクターで移動となると、かなり厳しいものになります。
自分の畑と研修先農家さんが近いと、トラクターを貸して頂くのも容易になってきます。
★移動時間の問題は、新規就農する際の畑の選び方にも繋がります

3. 緩い農家さんは避けた方が良い
ご老人一人で農作業が事足りてしまうような、
小規模農家さんは避けた方がベターです。
定年後に収益関係なくのんびりやっていきたい、と言うなら別ですが、そうではなくそこそこ農業で収益を上げたいと考えているなら、ガッツリ早朝から収穫をして毎日夜まで農作業をしているリアル農家さんの方が、よっぽど勉強になります。
規模も小さい緩~い農家さんだと、野菜作りのノウハウは教えて頂いても、現実に野菜を育てて売って収益を上げていく経営のノウハウは教えてくれません。
将来自分の目指す農業によっても変わってきますが、少なくとも農業だけで生活しようと考えているなら、
営業・経営のこともしっかり考えている農家さんで研修をするべき
です。
まとめ
新規就農者が研修先の農家さんを選ぶ際の見極めポイントは、
- 新規就農者を具体的に応援してくれる
- なるべく、自宅や自分の畑から近い場所
- 緩い農家さんは避けた方が良い
の、3つになります。
研修生を受け入れてくれる農家さんに対し、ワガママを言ってるように聞こえる?
いえいえ、新規就農はリスクも伴うので、家族が資産家だとか一般会社に就職しているとかでない限り、このくらいのことは認めて頂かないと、逆に新規就農は絶対に無理ですよ。
実際の見極めとなるとかなり難しいのですが、将来的に自分の農業を成功させるためにも研修先選びは大事になってくるので、見学をする時は疑問をどんどんぶつけるようにしましょう。
★私たちが都内で新規就農した3つの理由

★新規就農する時はタイミングも重要です

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